最初、さらっと読んでたので気づかなかったのですが、ちゃんと見ると色々気になる内容自体でした。
第6章
「運はいうでも遠くにある」
が凄かった。
なかなか出来ない
子役を探すのに、通常であれば子役のいる劇団で探すところを、スタッフに
「そのなかに当たりはいないから、電話して呼ぶのだけはやめて」
とお願いしたそうです。
当然、
「じゃあ、どうやってえらぶんですか」
とスタッフが質問文すると
「それはオレが考えることではない。どうするかは、あなたたちが考えることだろう」
と突き放したそうです。
そもそもスタッフに考えさせる範囲を超えているのでは、いま考えるとパワハラまがい一歩手前?
スタッフが結局町中で子供を探すことになり、警察から二回も職務質問を受けた、とのこと。
ただ、そうやって見つけた子供を使ったことで成功した、とこのとでした。
所さんとは手法が違いますが、通常ではない状況を作り出す天才。
ほかにも、「ちょっとやりすぎでは」と思うようなエピソードも見れて、もし興味のある方は見ていただけるとよいかと。
欽ちゃんなりの、成功するための方法論が斬新でしたが、これを実践できるか、というと難しい。
「欽ちゃんが偉かったから、スタッフにそんな無茶振りできたので、普通はできない」
という次元ではなく、普通ではないことを求めようとする心、というか、選択眼のようなものが、ないと、そもそも、「普通じゃないこと」を生み出すきっかけ、タイミング、発想ができない。
学校にいって、会社に行って、なにも考えないと、いつもどおりの展開。
変なことしたら、周りの目が気になる。
言われたことを、言われた通りすることに、なんの疑問もでない毎日。
そんななか、人と違うことをしろ、と言われても、
「何をすればいいの?なにが普通じゃないの?」
となる。
欽ちゃんは、簡単に、すぐ出来ることは避け、なるべくあとの方に出来事を調整し、普通選択してしまう内容にならないようにコントロールしています。
一般人は、それが、勿体なかったり、焦れったかったり、意味がわからなかったりするでしょう。
それでも、そうすることができるか?
そこにかかってきそうです。