2024年4月21日日曜日

「人と違うこと」は本当にできるのか?



欽ちゃんの


最初、さらっと読んでたので気づかなかったのですが、ちゃんと見ると色々気になる内容自体でした。

第6章
「運はいうでも遠くにある」
が凄かった。

なかなか出来ない

子役を探すのに、通常であれば子役のいる劇団で探すところを、スタッフに


「そのなかに当たりはいないから、電話して呼ぶのだけはやめて」

とお願いしたそうです。

当然、

「じゃあ、どうやってえらぶんですか」

とスタッフが質問文すると

「それはオレが考えることではない。どうするかは、あなたたちが考えることだろう」

と突き放したそうです。

そもそもスタッフに考えさせる範囲を超えているのでは、いま考えるとパワハラまがい一歩手前?

スタッフが結局町中で子供を探すことになり、警察から二回も職務質問を受けた、とのこと。

ただ、そうやって見つけた子供を使ったことで成功した、とこのとでした。

所さんとは手法が違いますが、通常ではない状況を作り出す天才。

ほかにも、「ちょっとやりすぎでは」と思うようなエピソードも見れて、もし興味のある方は見ていただけるとよいかと。

欽ちゃんなりの、成功するための方法論が斬新でしたが、これを実践できるか、というと難しい。

「欽ちゃんが偉かったから、スタッフにそんな無茶振りできたので、普通はできない」

という次元ではなく、普通ではないことを求めようとする心、というか、選択眼のようなものが、ないと、そもそも、「普通じゃないこと」を生み出すきっかけ、タイミング、発想ができない。

学校にいって、会社に行って、なにも考えないと、いつもどおりの展開。

変なことしたら、周りの目が気になる。

言われたことを、言われた通りすることに、なんの疑問もでない毎日。

そんななか、人と違うことをしろ、と言われても、

「何をすればいいの?なにが普通じゃないの?」

となる。

欽ちゃんは、簡単に、すぐ出来ることは避け、なるべくあとの方に出来事を調整し、普通選択してしまう内容にならないようにコントロールしています。

一般人は、それが、勿体なかったり、焦れったかったり、意味がわからなかったりするでしょう。

それでも、そうすることができるか?

そこにかかってきそうです。