テレビを見ていると、「プーチン氏体調不安説」つまり、正常な判断ができなくなっている、ぼけてしまっているのでは、という報道を見ます。
最初は、私も
「こんなひどい戦争を仕掛けた人だ、年齢的にも頭が弱ってしまって誰かに騙されたか、日本でも年を取ると怒りっぽくなるので、そんな感じか」
ぐらいに思って、特に疑問は感じていませんでした。
過去の記事で、「ミンクス合意」を反故にしたゼレンスキー氏を知り、
「どうもウクライナ側にもなにかあるぞ」
と感じていました。
こんな時は dマガジン で情報収集です。
今回も PRESIDENT 2022年4.29号の
「大前研一の日本のカラクリ」
で
「ロシア脳」で見えるゼレンスキー大統領の素顔
がとても分かりやすかったです。
ゼレンスキー大統領は就任当初は人気が高かったものの、政治力の無さから人気急落、回復させるためには何か手を打たないといけない、ということで
・EU加盟
・NATO加盟
・核再武装
の3点セットで支持率回復を目指した、とあります。
どれもロシアのプーチン氏にとってはフラストレーションの溜まるもので
さらにミンクス合意も認めないんだから、もう怒り頂点、
しかもウクライナ人は自国があまり好きではない(!!)ということもプーチン氏が知っており、「ウクライナの戦力は低いだろう」ということで、短期決戦に持ち込める、と考えていた、という説が紹介されています。
「私は何回もウクライナに訪問している」という大前氏。
若い人は特に、ウクライナを離れてEUやアメリカなどで働きたいと話していた。
というのが私にとってはショック。
職がないのだろうか。
そんな国の大統領は、いったいどんな人物なんだろう。
違和感を感じたのは、ゼレンスキー大統領がアカデミー賞に出ていたこと。
「あれ、そんな暇あるんだったら停戦に向けて動いたほうがよいのでは。どんどん自国の被害が広がるのでは。」
と思っていました。
ただ、ロシア側にも問題が。
23年にわたり独裁者として君臨してきた指導者が、結局相談相手も、正直なアドバイスをしてくれる人もいなくなる悲哀、といってもいい。
という大前氏。
ゼレンスキー氏が「戦争にならないように動けなかったのか」という観点しかなかったのですが、
プーチン氏が「戦争にならないように動けなかったのか」という観点が抜けていたことに気づきました。
たとえミンクス合意をウクライナ側が破棄したとしても、「21世紀の戦争の首謀者」のレッテルを貼られてしまうデメリットを考えると、それ以外の解決方法もあったと思いますが、プーチン氏の側近たちは、それをアドバイスできなかったのかもしれません。
dマガジン でPRESIDENTが読めます。
このコーナーは、さらに「日本の核保有」についても言及しているので
2ページとはいえ盛沢山。
普段テレビのニュースばかり見ている人は、
気分転換にdマガジンでPRESIDENTをを読んでみると
新たな観点・知識が手に入りおすすめです。
※2022年 4/29号 は 「英語」レッスン革命 ということで、
「英語が苦手な」日本人向けに、さまざまな英語のコツを紹介しています。
相手をイライラさせない「言いよどみ方」のコツ
のコラムが参考になりました。
もしこの記事をご覧になったタイミングが遅くても、dマガジンのPRESIDENTはバックナンバーが約1年前まで見れるので安心です。
よろしければどうぞ。