最近、大変なことを人に「お願い」することが少なくなりました。
人によっては「それはいいことだ」と思うかもしれませんが、
非常にまずいと考えています。
自分の力は限られています。
各業界でも上り詰めた人は、必ず人に「お願い」をして、やってもらっていることがあるはずなのです。
そんなことを思いながら、PRESIDENT 2022.4.15号をdマガジンで見ていました。
シーン別 すぐに使える!一流人のフレーズ2 「無茶ぶり・お願い」あなただけ、と快諾してもらうには
で、目が覚める思いがしました。
デパ地下の惣菜店でバイトをされた筆者が、店頭で「安いよ、安いよ。今日は鮭が安いよ!」というと声を張り上げたら、店長が飛んできてこう指導されました。「デパ地下のお客様はプライドが高いのだ。『安い』というと敬遠される。『お買い得』と言ってくれ」
たしかにデパ地下だと、安さ目当てで来ている人はいない(私はそれでも安いものを目指してしまいますが、、、)けど、「相場より安いものが手に入る」については、相対的に価値が上がりますし、そんな商品を見つけることができた自分の才覚も自負できます。
昔、超有名人が、根切交渉をするテレビ番組をみて「なんで億とか稼いでいるはずなのに値切っているんだろう」とその当時は理解できなかったのですが、いまはわかります。
「自分の力で、より「価値のあるもの」を手に入れられた」というところに、快感を覚えるのでしょう。
途中の交渉だって、「自分の交渉力ってすごいな」と感じられます。
ちょっと話が脱線しましたが、デパ地下の話は私にとって新鮮でした。
人に頼み事をするのであれば「影響力の武器」が一番のおすすめです。
この本では大きく分けて、以下の6つの心理状況をまとめてくれています。
返報性:いいことしてくれたらお返ししないと・・・
一貫性:一度「正しい」って思ってしまうと間違っていても「正しい」と思いたくなる
社会的証明:みんながやっていれば正しい
好意:自分が好意を持っている人が「良い」っていっていると同じ気持ちになる
権威:専門家や先生の言うことは正しいと思いたくなる
希少性:貴重なものは高いもの、良いものだ
しかし、このカテゴリの中に、「お買い得」の観点はないですし、ほかの話ではやくざの中では、ヒロイズムを刺激する「ジギリをかけてきてくれ」も、影響力の武器の中にはありませんでした。
PRESIDENT 2022.4.15号はほかにも様々な記事がありますが、この記事だけ見てもよいかもしれません。
すぐに読みたければ dマガジン でサクッと読めます。
忙しい皆さん、本屋に行く時間も、Amazonでポチる時間も惜しいと思いますので、
もしよろしければご検討ください。