2022年3月7日月曜日

【偏差値】結局重要なのか?




「成功への物語」茂木健一郎氏
の記事をみました。

日本が停滞している要因の一つが「偏差値教育」であり、これを解決しないといけない、とあります。

校風や伝統などではなく、偏差値という単純な数字で学校を測ろうとするのはナンセンスだ。

茂木氏は学校に講演に行くときにその学校を調べようとすると、いつも「偏差値」というキーワードも出てきて辟易しているようです。

アメリカの大学入試には、偏差値はなくて、ハーバードは、しいて日本風に言えば、共通テストの点数がどんな偏差値でも合格する可能性のある「Fランク大学」だと日本の高校生に伝えると、みんな驚く。

 

超一流のハーバードが、偏差値を重視していない、と知ることができた学生は
いま学習してきたことの意味を考え直す良い機会になるかもしれません。


しかし

「偏差値」以上に重要と思われる「プロジェクト型学習」という、さまざまな課題に取り組む学びの形式に、多くの日本の学校が対応していません。

先端教育をしている学校も紹介してくれていますが、
そこには入れる子供はごくわずか。

さらに、そこに入って得た経験・知識が、日本で通用するかは未知数です。

「アメリカとか海外に行けばいいじゃないか」

と思うかもしれませんが、生活費をどうするのか、
とても一般の人がすぐに手に入れられるような教育ではないと思いました。

では、日本で生活することにしましょう。

でも、「プロジェクト型学習」の先は、いわゆる一流大学・一流企業 ではなく起業。

それを「よし」と思う大人はまだ少ないです。

誰もやったことがない。安定しない。

それよりも「ちゃんと勉強しろ」といいたくなる人が出てきます。

もちろん、それは誤りで、聞く耳持たず、で過ごせればいいのですが、

本人はもちろん、ご家族にも同様の声がかかってくると思われるため

そういったことを気にしてしまう人は、あらかじめ心の準備も必要ですね。


別な意味では、実は「偏差値」は重要な指標だ、という方もいらっしゃいます。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち の新井 紀子氏 です。

「偏差値」の高い人は、教科書を正しく読むことができる、ということです。


小学校で、算数の文章題を解けない生徒がいましt。あ

『(問題で)何を聞かれているかわかる?』

と聞いても答えられないそうです。

『図にしてみたら』

と言ってもできない。

意味が分からない問題なので、図にも書き表せないのです。


ビジネスでは、情報が重要になってきます。

世の中の情報を集め、正しく理解して行動することが大切ですが、

「偏差値」が低いひとは、情報をせっかく集めたとしても

正しく文章を理解できないので、誤った判断、

もしくはそもそも見なかったことにする、などが発生するでしょう。

もちろん、小学校も中退しても立派な経営者になった
松下幸之助氏のような方もいらっしゃるので、偏差値がすべてではないのですが、
偏差値をすべて否定することもなさそうです。


まとめ

近くで「プロジェクト型学習」を実践している学校があれば、
そして、親子とも、
「偏差値教育はよくない!周りに何と言われようとも、もっと大切なことをやるんだ!」
と考えることができれば、やるのがいいと思います。

そうでない場合は、「プロジェクト型学習」を体験できるまでは
読解力の向上のため、日々読書などをするのが良いのではないでしょうか。


dマガジンだと、読み放題の雑誌の一つにプレジデントも入っているので
気軽に読めていいですね。

もし何冊も本を買っていられない!という人は、こういったサービスをお子様にも
使ってもらうのが良いのではないかと思われました。