2023年9月23日土曜日

AI子供は大人には面白くない

子供がAIを使いこなしていると、大人はどう思うか

普通考えると、新しい技術を活用できたことが喜ばしく、もっと頑張って欲しい、と思うのではないか。

しかし、2023年10月号の婦人公論の「読者の広場」で、また違った考えもありました。
楽天マガジンでたまたま見つけました。普段見ない雑誌も気軽に見れていいですね。dマガジンから移ったときのこともこちらで書いています。

ちょっと長いのですが引用します。

『孫、AIで宿題をする
小学生になる孫が、夏休みの絵日記をつけているのを見てたまげた。文章に添える絵は、生成AIに書いてもらうのだという。例えば「プール、男の子、水遊び」などとキーワードを打ち込むと、すぐにそれらしい画像が何パターンも出てくる。「自分で描かなくてもいいの?」と聞くと「僕は絵が苦手だもん。人が苦手なことを手助けしてくれるのがAIなんだよ。ばあばだって、電卓やカーナビ使ってるじゃん」と、口達者に言い返された。「手描きのほうが温かみがあっていいんじゃない?」と聞くと、それはAIに対して失礼だ、と反論される。今、将棋でも作曲でも、人はAIには敵わないと言われている。しかし、人が楽しむための娯楽も、AIに任せなくてもと思う。絵を描くのも本来は人に与えられた表現の遊びだろうが、孫が言うように、苦手な人にとっては苦痛だ。下手でも味のある絵の良さを、孫に伝えたいと思うのだが難しい。
孫は学校の宿題はスマホで調べれば事足りると高を括っている。では例えば、四つ葉のクローバーを探してきなさいと、といった宿題が出たらどうか。それは小さな機械の中を探しても見つからない。』


突っ込みどころが満載で、どこから手を付けたら良いか分からない程です。

まず、最初に、絵の苦手な孫が、AIを使って問題を解決しようとしていることを褒めたい!

そして、祖母への最初の回答も100点満点。人間が苦手なことをAIに任せる。電卓やカーナビ使ってきている人がツベコベいうな!という気持ちでしょう。

でも、「頭の硬い」祖母はそんなことではくじけません。
ご自分は絵を描くのがすきなのでしょう。

「手描きのほうが温かみがあっていいんじゃない?」

温かみって。。。
見てるあなたは温かい気持ちになるかもしれませんが、絵を描くのが苦手な人たちにとっては、温かみなんて感じられない。

あなたが感じたい温かみのために、孫に嫌がることを強要するのか。


まあ、お祖母ちゃんのことはこれくらいにして、、、

孫の考え方が斬新だ

『それはAIに対して失礼だ』

この考え方は想像出来なかった。 


AIをパートナーとして考え、パートナーが出してきたものをイジるのは良くない。人だったら、絵と文章考えてね、と依頼して、出てきたものをガンガン修正したら、依頼された人も気分良くない、、、かな?

まあこれは、外注したものを手直しするのか、友達に作ってもらったのか、先生と生徒なのか、状況によって変わりそう。

もしかすると、これからの世代は、AIと「共同作業」し、協力しあいながら課題や仕事をしていくのかもしれない。

そんな若者を、年寄りたちはきっと認めず、バカにしたり、気味悪がったりするんでしょうね。。。


何はともあれ、いい記事に出会えました。
楽天マガジンは、他にも読みきれないくらいの雑誌があるので、ネタの宝庫ですね。
学校や仕事場でのネタ仕入れにも使えそうです。
他の雑誌もどんどん読んでいきたいと思います。