疲れるといつも漫画を見てしまいます。
その後「漫画を見る時間に、もっと有益なことができたかもな」
という自己嫌悪の繰り返し、、、
逆に、漫画を見ようと思ったとき、
「ああ、自分は今はもう無駄な時間を過ごそうと思うくらい疲れているんだな」
と自分の精神健全度チェックに使っているくらいです。。。
と思っていたら、読み終わった後もそう感じない漫画がありました。
ハンターになりたい少年 アキラが、旧世界の遺跡で見つけた銃、そして謎の美女 アルファと出会い、成長していくファンタジー。
アルファは触ることができない、VR的なもの。
思考もAIです。
でも、「旧世界の遺物」と言われたものから出てきたアルファですが、いろいろできすぎるAIです。
アルファは、アキラが窮地のとき
「こう動けば助かるからいう通りにして」
とアドバイスし、なぜかわからずその通りに動くと確かに助かる。
でも、どうしても信用できなくて、違う行動をとると、失敗して大けがをしてしまう。
読者からすると
「それみたことか。美女の言う通りにしないからだ。勝手なことしやがって」
と思いたくなるもの。
・・・あれ。
これってAI信仰だな。
正しい答えを出すから、それが何でいいのかわからないけど、とりあえず言う通りにしておけばいい
考えてみると、恐ろしいです。
でも、将棋の世界では、AIが指した手は、今までの定石から外れていても
続けてみると良い手だった、ということもあったそうで
AIが考えた、「人間にはよくわからないけどいい方法」を
盲目的に信じて良いケースは現実に出てきています。
さらに気になったのが、第15話です。
アキラが強化服を着て、銃の練習をするシーンから始まります。
「強化服の制御ソフトを情報端末と同じようにカスタマイズしたわ。それで私が強化服を操作して照準補正もできるようになったの」
AIが、人間の行動のサポートだけでなく、「訓練」「技術向上」にも役立っています。
最後は、VRのアルファとの格闘訓練です。
強化服に、アルファとぶつかったタイミングで衝撃を再現させ、
AIと本当に戦う練習ができるのです。
これ欲しい、、、
素直に思ってしまいました。
いまのAIは、画像認識や音声認識など、ソフトウエアだけで実現できるものが多いです。
これは、ハードが絡んでくると一気に難しくなってくるためです。
でも、いずれ、この「強化服」のようなものは出てくると思います。
AIは人間にとって便利なだけではなく、人間を鍛えて成長させてくれるもの
という考え方の1例になるのではないかと思われました。
調べてみると、これは、
電撃 新文芸 スタートアップコンテスト大賞受賞作のコミカライズ版
ということで、道理で世界感が他の漫画と違うな、、、と思いました。
AIに興味があるかたで、まだご存じなかった方は
読んでみてはいかがでしょうか。