2022年5月19日木曜日

【書評】成功脳と失敗脳

 茂木健一郎氏の「成功脳と失敗脳」を見ました。


だいぶ前の書籍なのですが、とても参考になったのでご紹介したいと思います。


カスタマーレビューが残念な状況ですが、


それを気にしすぎて、見ない、という選択肢を取らなくて良かったです。


私がこの本の中で参考になったものの中で一番の内容は3点です。


参考になったもの3点

楽天的に行動しよう(P53)

アメリカの芸術大学で、こんな調査結果が出たそうです。

いい作品を作る学生というのは、作品を作っているときに幸せを感じます。

ところが作品が完成すると、その作品について、いろいろと不満足なことが浮き彫りになってきて、幸せ度がおちる

できの悪い作品をつくる人は、作品をつくっているときは、あまり幸せを感じず、集中力もない。ところが作品をつくり終わると「いい作品ができた!」と自己満足してしまう


「作業中幸せを感じているか」、「完成した後、満足して終わってしまっていないか」

創作活動において、自分の作品がどうなるかの自己チェックに使えそうです。


また、茂木氏の考え方も述べられています。

アクターはあくまでも楽観的でいい

行為をしているときは評価を考えずに、目の前のことに集中しなければいけない

これは耳が痛い。

私はいつも、他人の評価や、「この作業をやっていて正しいのか」という不安が常に付きまといます。

そうならないときもあるので、なるべく行為自体に集中して悩まないようにしたいと思います。


脳内のTo Doリストでフローの持続力をアップさせる(P119)

成功している優秀な人の行動は参考にしたいですよね。

どうも、ほぼ例外なく、

To Doリストを常に頭の中に持っている

そうです。また、

外部のTo Doリストに頼っていると、集中するためのダイナミックスさが消えてしまいます

ともおっしゃっています。

まさに私が、外部のTo Doリストに頼っていています。

思い介してみると、外部のTo Doリストを見ていると、

「あれやってなかったな」

という自己嫌悪感がでてきて、なんとも後味の悪い気分になります。

これは良くない。

脳内だけだと、忘れてしまわないか不安になりますが、茂木氏は問題ないとおっしゃいます。

脳というものは皆さんが思っているより実は優秀にできていて、例えば、なにかきになっているということがあれば、「そろそろ時間だからこれをやらなくちゃいけない」といったように、優先順位としてしっかり上がってくるという構造があるのです。

安心して脳内To Doリストでやりたいと思います。


他人から指示命令されたことは、自分自身の目標に翻訳しよう(P70)

タイトル通りなのですが、自分の目標にしたほうがモチベーションが保てる、というものです。
ただ、この中で、太字にもされていないのですが、一番参考になったことがあります。
氏が昔、宿題をこなす際、時間制限を自分で設定して、それが達成できたか、できなかったか、星取表のようなものをつけていらっしゃったのですが、
8勝7敗ぐらいの勝ち越しぐらいがちょうどいいのです。
これにはしびれました。
恐らく似たようなことは、過去の他者の書籍でも見たことはあると思うのですが
一番腑に落ちた表現でした。

人によってはもっと異なる表現が良いかもしれませんが、私自身にとってはこれは金言でした。

難易度を自分で8勝7敗ぐらいに設定するのは結構難しいもの。
難易度がわからないと、「ちょうどギリギリ」がわからないからです。
つまり、課題の内容を冷静に分析して、ちょうど楽しめる難易度を決めることができれば楽しめる
→課題の分析力もアップして一石二鳥!
ということだと思います。

まとめ

古い本であり、アマゾン評価もあまり、、、というところであきらめなくて良かったです。