ちょうどトップ画像のオバマ氏についても取り上げられていました。
「Change」を演説中に何回も言うことで、聴衆の心に刻み込ませることができた、というもの。
日常生活で、同じことを何度も言う人は「記憶力があれなのかな。」「くどい」と思われてしまいます。
でも、何度も同じ情報に触れると、よく聞く情報として身近に感じることができるので
「反復」は、表現を変えながら同じことを言うのが良いとのこと。
たとえ話やストーリー性のある話の進め方であれば、同じ言葉を言っていたとしても
くどく思われない、と。
難しそう
方法は理解できるのですが、いざ自分がやるとなるとすぐにはできなさそう。
今のところは、そのようなテクニックを使ってくる人が、本当に価値のある人か冷静に判断するため
話を聞くときに思い出すくらいか。
個人的に驚いたのが、「最初に大きなお願い事をして、断られた後、本来の要望を言う」というテクニックより、上の効果がある方法がある、ということ。
もともと「影響力の武器」で、ボーイスカウトの子が
『今週末ボーイスカウトのサーカスのチケットを買ってくれないか。1枚五ドル』
といわれた著者は、土曜の晩をボーイスカウトと一緒に過ごすのなんてまっぴらだったので(正直!)断ると
『チケットがダメならチョコバーはどうですか?1本たったの1ドル』
と言われ、好きでもないチョコバーを買ってしまった、というエピソードが書かれていたのをとても覚えていて、これならチョコバー買ってくれる人増えるわ、と思っていました。
これは「返報性のルール」といって、
相手が譲歩(サーカス→チョコバー)
してくれたので、
自分も譲歩(サーカス行かない→代わりにチョコバー買ってあげる)
が発動した、というものです。
実に納得できるエピソードで、自分も著者と同じ状況になったとしたら、果たしてチョコバーを断れるか、周りに人がいたり、もしいいところを見せたいと思っている異性が近くにいたとしたら、、、
買う!
しかし、これよりも強力は依頼方法がありました。
結論から言うと「Why not戦略」で、さきほどのボーイスカウトの戦略の成功率が「36%」のとき、「Why not戦略」は50%!
例えば何かお願い事をして「忙しい」って断られたら「なんでできないんですか?ちょっとだけのことですよ。そんなに忙しいんですか」というもの。
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確かに断りずらい。
でも、感じ悪いわ。
要望を聞く・聞かないにかかわらず、依頼してきた人間を良い人とは思わないでしょうね。。。
ボーイスカウトの戦略は、依頼が失敗したとしても、評判は落とさない。でもボーイスカウトが「Why not戦略」をとると、、評判落ちるのではないでしょうか。
会うのは1回きり、という人に対してお願いをどうしても聞いてもらいたいときに使うか、、、そんなケースがあるかどうか、、、使いずらいですね。
普段使いとしては、ボーイスカウトの戦略がいいと思いました。
また、耳が痛かったのは、4章の「あなたが人を動かせなかった3つの理由」の中の理由2「話始める前に自分に意識を向けていない」です。
「話の内容よりも表情・しぐさ・姿勢が好印象を形作る」
ということで、簡単に言うと、笑顔で背筋をピンと伸ばして発言するだけで、相手への説得力が増す、というもの。
すみません。私は不愛想で猫背です。
福沢諭吉の「学問のすすめ」でも、笑顔の重要性が書かれていました。
わかってはいるのですがなかなかできない。
練習あるのみですかね。。。
個人的には、エピソードが多く盛り込まれている「影響力の武器」が好きなのですが、
図が多く、協調部分が太字で書かれているので、早く読めます。
時間の足りないビジネスパーソンの方々によいかも。
明日のプレゼンのためになにかできないか、といった切羽詰まった状況の時に、素早く使えそうなものを見つけて実践できるのではないでしょうか。