Kindle Unlimited が2か月安く利用できる期限がもう迫っている。
その間に読めるだけ読んでしまおう。
今回はこちら
茂木氏の著作のなかでも、今までの内容が凝縮されたような1冊。
心に残ったこと
10 知恵の輝きは社会的な「パスポート」
このなかで、茂木氏は「知識の学び方」について記載されています。
PHP研究所から『脳を生かす勉強法』という本を出されたときの話で、
PHPの人に聞かれて、私は思わず、勉強の秘訣を話してしまいました。そうしたら、なぜ自分が勉強できたのか、それがはっきり分かったのです。
その秘訣は「タイムプレッシャー法」。難しことを達成するとでる「ドーパミン」を狙って出そうとする方法です。
これで東大も入られたこともうなずけます。
27 人生の偶有性を回復する
いきなり意味が分からない表現ですが、
偶有性:何が起こるかわからないこと
偶有性が失われる:人生はこういうことだろう、と分かった気になってしまう。
偶有性の回復:何が起こるかわからない状況を自分で引き起こす
ということです。
具体的には「他者と会う」ことをお勧めしています。
この本でも茂木氏は実に様々な方との経験談を語られています。
市川海老蔵
養老孟子
佐藤江梨子
・・・
茂木氏自身は、常に「人生の偶有性を回復」させて、日々の人生を充実させていると思います。我々も、他者に出会うことで、自分の人生が変わるかもしれない。
ただ、この章にはもうひとつ気になるところがあり、
ある会合で一緒になった女性が、
「私は男を絶対に落とす必殺技を持っている」
と聞いたシーンです。
その内容は茂木氏いわく
これは危険な知識ですから、くれぐれも悪用しないでください。
と書かれているので、注意してご覧ください。。。
31 最大の欠点の近くに、最大の長所がある
脳科学をやっていて非常に面白いと思うことは、誰でも、最大の欠点の近くに最大の長所があるという事実です。
茂木氏は「多動症」で落ち着いて座ることもできない「欠点」が、実は様々な仕事を同時にできる、という「長所」がある、ということでした。
ここまでくると「多動症」の人がうらやましくなってくるぐらいです。
私は落ち着いて座れるタイプ。
では何もできないのか、というと、多忙であった茂木氏はこう続けられています。
そこで私は、集中しようと思った一秒後には、トップスピードで仕事ができるように訓練しました。これは誰にでもできます。集中できるかどうかは、生まれつきではないからです。
腕立て伏せをやれば、どんどん腕の筋肉が太くなるでしょう。同じように、瞬間的に集中するというトレーニングを毎日やっていれば、必ずできるようになります。
私のような凡人にも光が見えてきます。
ちなみにこのブログも、朝の仕事が始まるまでのわずかな時間に書いています。
仕事が始まるまでに書ききりたい。
そのプレッシャーを利用しています。かけるかな。。。
39 能力よりも、瞬時の判断
・吉野家に入った時に、今日は生卵をつけるかどうか
・将来2000億円になるユーチューブをGoogleの前に買えるか
どちらも最後は同じ、だそうです。
ちょっとすぐには追いつけません。
ただ、茂木氏も考えてくれています。
なぜ、こんなことを言うかというと、私もそれを乗り越えてきたからです。私も人生はがちがちなんだろうと思っていました。例えば、学者は学者らしくする。そういうことが大事だと思っていた。でも、そんなことは、実はたいしたことではない。むしろ、そうではないところにこそ、人生の真実はあります。
人生で一番大切なことは、この偶有性と向き合うことです。どうなるかわからないということが楽しいと思えたら、人生は本当に素晴らしい。
自分は、偶有性を楽しむことができているか、改めて考えさせられました。
今の私は
・積極的には偶有性を回復させてはいない、他人にも余りあっていない
・サラリーマン人生で一生行くんだろうな、と考えている
まずこの辺りから改善が必要ですね。
42 利他的回路を使うことで自分も救われる
茂木氏の言葉に説得力がある理由の一つに「一流の人」に多く出会っている、ということがあると思います。
例えば「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出られた人は、すべて一流。
そして、その人々を見てきた茂木氏がきづいた、一流の人皆が持っていた特徴、それが
一人残らず、みんなのために、という方たちでした
社会というのは不思議なもので、本当にみんなのために身を粉にして働いてくれている人に対しては、みんなが「ありがとう」という気持ちをもって、感謝状がいくのです。
ここでの「みんなのために身を粉にして」というのも、「会社のために」ということではなく、「世の中の人のために」でしょう。
自分にできるかどうか。考えたいと思います。
Kindle Unlimited も今日で終了ですが、良い本に巡り合えて本当に良かった。
ありがとう、アマゾン!