2022年6月22日水曜日

むずかしい数式はまったくわかりませんが、量子力学を教えてください!を読みました

 

ヨビノリたくみ氏の


むずかしい数式はまったくわかりませんが、量子力学を教えてください!


を読みました。


いや、良かった。


数式を使わないため、「正確性を欠く」というツッコミがでることは


容易に想像できるが、それでも出してもらえたことがうれしいです。


自分の知識では1~3章ぐらいまでしか知りませんでしたので


十分読む価値はありました。


実は、子供に量子力学のことを聞かれたとき、答えられなかった苦い経験があり


この本をもとに再勉強をしたいとかんがていました。


たくみ氏の量子力学に対する視点や、


それを言葉として表現してくれることが、


これから説明するときにも役に立ちそうです。


例えば、P21では、「量子力学を学ぶメリット」として


新しい考えを受け入れる訓練になる


と書かれています。


私も最初、量子力学を知った時は、


こんな世界もあるんだ、、、面白そうだな、、、


となんとなく考えていて、その「新しい世界」は


一つの考え方としてストックし、何かあった時に誰かに話そうかな、、、と思っていました。


私は「面白い」という感情があったため


量子力学の概念を覚えようと動くことができましたが、


人によっては面白くない可能性だって十分あります。


でも、たくみ氏のいう「新しい考えを受け入れる訓練」という視点からでも


量子力学を学ぶモチベーションが上がると思います。


なぜか


新しい考えを受け入れられない

→頭が固い


という烙印を、誰もが押されたくないからです。


特に子供たちに話す場合は、


「これ、頭の固い人には理解できないって言われているけど、みんなはどうかなー」


とか言えば、


「わかるわかる!」


と強がってくれる子も出てくるかもしれません。


ちょっと残念だったのが、P126「量子コンピュータ」の部分で


量子コンピュータが、0と1の重ね合わせを利用して、問題を高速で解ける説明のなかに

素因数分解の話が出てきました。


私も、量子コンピュータによって、素因数分解、素数を利用した暗号化は

解読されてしまう、とは知っていたのですが

具体的にどう解決できるのか、計算はどうやったら早くなるのか、については

書かれていませんでした。


恐らく数式を使うんでしょうか、、、


よって、完全にではないにしても、


自分の知識のアップデート

子供への量子力学の説明の準備


には最適な本でした。


他にもシリーズがあるようなので、そちらについても見ていければと思います。